MT処理土を再利用した実例

 

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MTシリーズの処理土は、仮置き場や残土処理場への運搬だけでなく、

再利用することも可能です。

MT処理土をそば畑に再利用した事例を紹介します

 

ため池改修工事

工事名:ため池改修工事(仮称) 発注者:山形県
施工時期:2018年6月 工事場所:山形県
工事概要:本工事はため池の貯水量確保と堤体の耐震性向上を目的とした工事です。同現場には泥土が厚く堆積していたため、貯水量の減少および水質悪化等が問題となっていまた。そこで、底泥土の搬出方法について生石灰と高含水泥土改良剤MTシリーズを比較検討した結果、MTシリーズの方が中性かつ安価に搬出可能であることが確認され、本製品が採用されました。底泥土を高含水泥土改良剤MT-2で改良した後、処理土を約1km離れた耕作地に即時搬出し、天日乾燥後に嵩上げ盛土として再利用されました。

MTシリーズ処理の流れ

現場全景

原泥の状態

MT-2添加

MT-2混合

ダンプトラック積込み

処理土排出

 

流れの詳細説明

 

No.1

底泥土堆積状況

底泥の厚さは約50cm

 

No.2

底泥土の性状

 

No.3

MT-2混合の状況

 

No.4

改良後仮置き状況

仮置き高さは0.5~1.0m

 

No.5

改良後仮置き状況

仮置き高さは0.5~1.0m

厚さを薄くした方が乾きやすいことから、厚くしたころでも1.0m程度にし、全体に広げて仮置き。

MT処理土は団粒化し、比表面積が増えるため原泥と比べ、風にあたる面積が増えることから乾燥が促進されます。

 

No.6

MT-2処理土、浸水状況

(含水比:80%の模擬泥土で実験)

改良剤添加量 MT-2:1.5kg/m³

添加・混合後48h後状況

このようにMT-2には泥土中の土粒子を結着させる成分が含まれているため、処理土に水(雨水)が当たっても再泥化しません。                         よって仮置きした場合でも雨水を弾き、再泥化防止に繋がります。

 

No.7

仮置き4日後

強度確認:qc=246kN/m²

改良した後、即時に搬出し、仮置きすることで天日乾燥により強度が発現することが考えられます。

No.8

仮置き10日後

強度確認:qc=402kN/m²

改良直後のMT処理土ではqc=100kN/m²程となっておりますが、現地で仮置きし、天日乾燥させることで徐々にに強度発現することを確認しております。仮置きする「時間」と「場所」があれば、固化材を使用せずとも強度発現が可能です。

 

No.9

嵩上げ盛土箇所

敷鉄板で搬入路を作成(赤口部分)

奥側から盛土。徐々に手前へ進行。

No.10

嵩上げ盛土箇所

盛土状況

嵩上げ盛土高さは1.02.0m

一回の盛土高さは1.0m程。2.0m盛る部分に関しては、初めに1.0m盛ってから数日養生。その後重機が乗れる性状になったことを確認後、さらに盛り立てた。

 

No.11

嵩上げ盛土箇所

盛土状況

2段に分けて盛り立てた。

 

No.12

嵩上げ盛土箇所

盛土完了

 

No.13

嵩上げ盛土箇所

盛土完了後強度確認

qc=536kN/m²

 

No.14

嵩上げ盛土箇所

赤口部分は事前に捲り上げていた耕作土

最後に嵩上げ盛土した上に事前に捲り上げていた耕作土を敷均す

 

 

No.15

嵩上げ盛土箇所

耕作土敷均し完成


 

No.16

嵩上げ盛土箇所

そば植え生状況

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